日傘

とても天気が良くて夏が近づいている気持ちの良い一日だったのだが、上野動物園で非常に気に入らないことがあった。
といっても、上野動物園が悪いのではない。こんな天気の日には仕方ないのだろうと思うのだが、通勤ラッシュのような混雑の中で日傘を差している人が結構いたのだ。年寄りではなく、どちらかというと若いネエちゃんだ。多くの人が子供を抱いて歩いている中で日傘を差しているとどうなるか、傘の骨がちょうど子供の目に入る高さになるのである
「日傘危ないよ」
と言っても何のことかわからないらしく、不審そうな顔をする。まあ、子供がいないからわからんのだろうと思うのだが、それにしても想像力がないことおびただしい。日傘を手に持ってハンカチを頭に載せているお年寄も多くいらしたのに、他人の姿なんか全く目に入っていないんだな。
若い頃の特権と言えばそうなんだが、傍若無人にするのなら少なくとも自分と同世代の人ばかりのところでやって欲しいもんだ