大きなお世話だね!

葬式ってのは誰のためにやるんだろう?
TVの番組で家族葬ってのをやっていたが、特別に感想はなかった。地縁がなければそれほど参会者はいないから、そんなもんかと思っただけだった。
でも、実際に出くわすとやっぱりまごつく。式の段取りがわからないのだ。特に困ったのはお焼香のタイミングだ。お坊さんがいないのでお経はなし。今までは受付で記帳後にすぐ焼香して、その後はお坊さんがお経を読んでいる間に順番にもう一度ってパターンだった。お経の始まりが告別式の始まりの合図だったわけだ。それがないから何となくメリハリがないのだ。
何となく始まって何となく終わったような…およそお葬式に出ましたって感じではない。

それで、葬式ってのは誰のためにやるんだろうって思ってしまったわけだ。

良く通夜の席で、「たくさん飲んでたくさん食べてください」と言われる。食べたり飲んだりしながら故人の話を延々する。それが供養になるんだとか言われる。その後、日常生活に戻ると故人の話は段々と出てこなくなる。

要するに、残った人たちが故人を話題にするほとんど最後の機会ってことだな、葬式ってやつは。そうすると、葬式そのものは故人のためっていうより、やっぱり生きている者のためのものなんだね。

ガキの頃にとっても世話になった伯母さんだから、「お経もなしでいいのかよっ」って思ったりしてけど、伯父さんやいとこ達がそれで良いのなら他人が口を出すことじゃないんだね

それでも、ワシが死んだ時はお経をあげてもらったり、飲み食いしながらガヤガヤ話したりっていういわゆる「普通」の葬式をしてほしいかな〜。変わったことをやると来てくれた人が悩むからね。