乳を吸う子供

最初の子供の時は生まれてすぐに助産婦さんに「はい」と手渡されて、抱き方もわからずに両手を広げて受け取ってしまい、あまりの華奢さに握りつぶしてしまいそうで、そのままフリーズしてしまったのを思い出したんだけれど、今回はなかなか触らせてもらえずに欲求不満気味だった。
テレビで見る出産直後のとーちゃんみたいに、新生児室のガラスに張り付いていたら「抱っこしますか」と声をかけてくれたので良かったが、客観的に考えると相当怪しいオヤジだ。

授乳室に連れて来てもらって乳をやるところを見ていたのだけれど、授乳前と授乳後に体重を測るんだね。
一生懸命乳を吸っていたのに、体重が減っていた。体重が減るほど食事に体力を使うのかと思うと生きていくって事に対する姿勢がまるで違って反省させられてしまった。
世の中ダイエットだなんて贅沢な話だ。

母親の腹の中にいれば息を吸う事も、おっぱいを飲む必要も無いわけで、非常に安楽で安全なのに、外に出たとたん呼吸はしなくちゃならないし乳は吸わなくちゃお腹が減るし、赤ん坊にとって良いことなんてひとつも無いんだな〜
それでも生まれてきて良かったと思える人生を送ることができるのだろうか?
どうか自ら進んで人生を投げ出してしまうことの無いように生きていって欲しいと思った瞬間だった。