「個人情報」について

今更だけどここ数日いわゆる「個人情報」について色々考えてみている。
Winny経由のウィルスによる情報漏洩のニュースが盛んに報道されていて、最大級の批判を浴びている。今時Winnyをインストールしてあって使っていること自体で十分批判の対象なのだけれど、P2P以外の情報漏洩については却って目が向かなくなってしまっているんじゃないかと思えてならない。
もちろん個人情報保護法の適用対象になっている企業はP2P以外の経路も十分に塞ぐ努力をしているのだろうが、法人を離れた「個人」としてはどこまで意識しているのだろうか。
住基システムや社保庁問題で再浮上した社会保険番号の様な、それだけで個人を特定しうる情報を集中的に集められる事にはそれなりに抵抗するけれど、自らが垂れ流している個人情報には案外無頓着だったりする。
ブログやSNSに実名や住所・勤務先を書いてしまったり、ましてや自分や家族の顔がはっきり判別できる写真をアップしていたり…
こんなのはリテラシーが低いというより危機意識が全くないとしか言いようがないが、そうでなくても丹念にストークされればかなりの情報を集められてしまう、ということを意識している人がどの位いるのだろうか。
たとえばmixiを例にすると、いくら自分でプロフィールの記載や日記に気を使っても、参加しているコミュと登録されているマイミクのプロフィールや日記・コメントを丁寧にサルベージすれば相当細かいところまでわかってしまう。参加しているコミュやマイミクが多ければ多いほど特定できる項目も多くなる。その結果、自分のプロフィールに書いていること以上の事が「漏れている」事に気づいても、何が原因か全く見当がつかないって状態になる。

自らが人に教えたりサイトに登録したりした情報には、必ずしも自分個人を特定できる要素はないものばかりだったとしても、あるキーワードをもとに断片を大量にかき集めていけば、あたかもジグソーパズルを完成させていくように「限りなく本人に近い自分像」が出来上がってしまう。
最近のインターネットの発達と情報のDB化は以前は警察や探偵・あるいは信用調査会社の専売だったその手の作業を、個人レベルで実行可能にしてしまっている。非常に便利になったが、反面非常に恐ろしい世の中になったと思う。

ブログやSNSを、あくまで遊びだと軽く考えて不用意に個人情報を登録することがどんなに恐ろしい事か、改めて感じている今日この頃である。

でも、ネットで買い物をするのはやめられないし、ブログもmixiもやめないんだな〜。全部本当の事を書いている訳じゃないしね(^。^)y-.。o○